江ノ島に行ったとき、島内を楽に登っていける「エスカ」というただのエスカレーター乗り物があった。
エスカ1だけ使える券、エスカ1〜2まで使える券、エスカ1〜3まで使える券と、それぞれセット販売されていて、値段が分かれている。
どの券を買うか迷って、案内係の人に聞いてみると、「3まで自力で登るのは、かなり大変ですよ」とのこと。
地図を見せられたけど、正直どれくらいの距離なのかよくわからなかった。
入口で1だけ買っても、途中で2,3を買うことも出来るとのことだったので、とりあえず1だけ買って登ることにした。
結果、全然1だけで良かったのだ。
1を降りた後、2、3のエスカまで、坂道も少なく体感300mぐらいで着けた。
全然買う必要なかったね、なんて一緒に行った人と話していたけど、これってマーケティングだったかも。
観光地って、土地勘がある人の方が少ないから、目的値までどれくらいの距離か掴めない。
直線距離ならまだしも、山だとどれくらい疲れるか想像できない。
「登るの大変だよ」って言われたら、疲れそうだしとりあえず買っとくかってなる気がする。
買ってみてたいしたものじゃなかったとしても、観光地で珍しい乗り物に乗ったという思い出として昇華されるから、クレームには繋がりづらい。
観光客の無知を活かして、自然と購入させる仕組みが整っている。